マツコの知らない世界　タケノコ特集で農家が指摘した「事実誤認」

2025年3月11日に放送された「マツコの知らない世界」のタケノコ特集では、100年続くタケノコ農家の3代目である山本由人さん・忍さん夫妻が出演し、タケノコ栽培の実態を紹介しました。この特集を通じて、一般的に誤解されているタケノコ栽培に関する事実が明らかになりました。

誤解1：タケノコは自然に生えるだけ

多くの人が、タケノコは裏山で自然に生えているものを収穫しているだけだと思っています。しかし、実際には農家の方々が年間を通じて丁寧に管理しています。

京都などで見られる美しい竹林は、そのままの状態ではありません。農家の方々が定期的に間引きなどの管理を行うことで、美しい景観が保たれています。

タケノコは地上に出てから収穫するものだと思われがちですが、実際には地中にあるうちに収穫します。地上に出ると日光や空気に触れてえぐみが増すためです。

放置された竹林で育ったタケノコと、適切に管理された竹林で育ったタケノコには大きな品質の差があります。未整備の竹林のタケノコは、えぐみが強くなる傾向があります。

1980年代には50%を占めていた国産タケノコのシェアが、現在ではわずか12%程度まで減少しています。放置竹林の増加や輸入品の増加により、タケノコ専門農家が減少しているという深刻な現状があります。

この特集を通じて、タケノコ栽培の実態や国産タケノコの価値が広く認識され、視聴者からも大きな反響がありました。マツコさんは「季節になったらちょっと良いタケノコを一回は食べてほしい」と呼びかけ、国産タケノコの魅力を伝えています。